特集
包装用粘着テープの特性用語について

厚さ

テープの総厚さ
数値は粘着テープの総厚さ(基材と粘着剤全体の厚さ)を示しています。

粘着力

テープが貼りつく力
粘着テープをステンレス板などの試験板に貼り付け、圧着した後、引きはがすのに必要な力を表し数値が大きいほど粘着力が強いことを示しています。
(接着力と一般に呼ばれるものです。)試験板は特に表示していない場合、ステンレス板を使用しています。引きはがし角度は90°と180°の方法がありますが、特に表示していない場合、180°引きはがし法で測定しています。

重ね貼り粘着力

テープを重ね貼りした場合の粘着力
試験板にテープの背面を使用して測定します。数値が大きいほど、自背面に対する粘着力が強いことを示しています。

保持力

静荷重をかけたとき粘着剤がズレに耐える力
粘着テープをステンレス板に貼り付け、圧着した後垂直に下げ、荷重をかけ30分後のテープのズレた距離を測定したもので、数値が小さいほど、反発力に対するズレにくさ・保持性能の高いことを示しています。

巻き戻し力

テープを巻き戻すのに必要な力
粘着テープを巻き戻すのに必要な力で、低速巻き戻し力と高速巻き戻し力の試験があります。数値が小さいほど巻き戻しが軽い、つまりテープを繰り出しやすいことを示しています。
日東電工CSシステム株式会社が発行する包装用粘着テープ総合カタログでは、最も実作業の条件に近い1分間に30mのスピードで巻き戻して(高速巻き戻し力)測定しています。

引張り強さ

長さ方向に対するテープの強度
粘着テープを長さ方向に引張って、切断したときの力を測定したもので、数値が大きいほど、基材の強度が大きいことを示しています。

伸び

長さ方向にテープの伸びる比率
引張り強さと同じ方法で長さ方向に引張って、破断するまでに伸びた長さを測定したもので、%で示します。数値が小さいほど、伸びにくいことを示しています。

SI

日東電工CSシステム株式会社が発行する包装用粘着テープ総合カタログの特性値はSI単位で表しています。
国際単位系の略称
現在使用されているメートル法には数値の系統があり、必ずしも一量一単位ではありません。そこで混乱を避けるために、国際単位系(SI)で示しています。

(改正例)

法定計量単位   SI単位
ホン デシベル(dB)
重量キログラム(kgf) ニュートン(N)
カロリー(cal) ジュール

※特性は、23°C×50%RH雰囲気下での測定値であり、被着体、使用温度、テープの圧着など状況の違いにより数値が異なります。なお、不明な点については、担当者にお問い合わせ下さい。